系統名（カルタヘナ情報）	マウス NOG-FcgR KO, hIL-15 Tg
系統名（略称）	FcResolv NOG-IL15マウス

• FcResolv NOG-IL15マウスは、日本国内で生産しお届けします。
• FcResolv NOG-IL15マウスをご購入後、お客様の施設でNK細胞を移入し、ヒト化マウスを作製使用することが可能です。
• 妊娠マウスの納品が可能です。

開発

NOG-IL15（NOG-hIL-15 Tg）マウスとFcResolv NOG（NOG-FcgR KO）マウスの交配により樹立しました。

特徴

• 重度免疫不全であるNOGマウスのFcgRをノックアウトしてマウスの自然免疫を減弱し、さらにヒトIL-15遺伝子を全身性に発現するように遺伝子改変されたマウスです。
• NOG-IL15マウスとFcResolv NOGマウス両系統の表現型を保有しています。
• FcResolv NOG-IL15マウスに、ヒトPBMC由来のCD56陽性NK細胞を移入することにより、ヒトNK細胞を生着、増殖させることができます。
• Antibody Dependent Cellular Cytotoxicity（ADCC）活性の研究に適しています。
• マウスFcgRがノックアウトされているので、NOG-IL15マウスに比較して、マウスマクロファージ等マウス由来自然免疫の影響を最小にして実験することが可能です。
• マウス細胞によるADCCを排除し、ヒトNK細胞を介したADCCの特異的検出を可能にすると示唆されます。
  (Katano et. al., Frontiers in Immunology, Oct. 2020)

研究用途

• ヒトNK細胞をエフェクターとするヒトがん免疫モデルとして有用
• ヒトNK細胞のin vivo実験モデル
• マウマクロファージ等自然免疫の影響を最小にしたADCC, NK細胞傷害活性による抗腫瘍効果の研究
• マウスFC受容体に結合能を有するFc部分を持つ二重特異性抗体等の評価など
• FcResolv NOG-IL15マウスにヒトPDX、またはヒトがん細胞株を移植し、CAR-NK細胞による抗腫瘍効果を確認するin vivo実験モデル
研究分野別系統一覧

生産と供給

• ご注文後に凍結受精卵を胚移植し作製しています。(納期は3ヶ月程度)
• 輸送は、専用の輸送箱を使用し、専用車両により行います。

背景データ

• FcResolv NOG-IL15マウス貪食細胞によるADCC活性の消失

• ヒト末梢血NK細胞を移入したモデルが汎用されます。
• 通常、受託生産は実施しておりません。

ヒトNK細胞移入ヒト化FcResolv NOG-IL15マウスの特徴

• NOG-IL15（NOG-hIL-15 Tg）マウスとFcResolv NOG（NOG-FcgR KO）マウスの交配により樹立しました。
• この系統は、それぞれの系統の表現型、すなわちヒトNK細胞の長期維持、およびマウスマクロファージ等自然免疫の減弱の表現型を継承しています。
• その結果FcResolv NOG-IL15マウスにおいて、マウス細胞媒介性ADCCの影響を排除した、ヒトNK細胞によるADCCの評価が可能となりました。
• これらの結果は、FcResolv NOG-IL15マウスが、抗体医薬候補の in vivo ADCC活性評価に有用であることを示しています。（Katano et al. Frontiers Immunology, 2020）
• ヒトNK細胞を移入したヒト化マウスの特徴、ヒト化マウス作製及び使用実験プロトコールに関しまして、詳細な説明会をオンラインを通して提供させていただいております。ご希望のお客様は、こちらまでお気軽にご連絡をいただけますようお願い申し上げます。

背景データ

• ヒトNK細胞移入ヒト化FcResolv NOG-IL15マウス作製方法
• FcResolv NOG-IL15マウス in vivo ADCCモデルの検証

生産と供給

• ご注文後に凍結受精卵を胚移植し作製しています。(納期は3ヶ月程度)
• 輸送は、専用の輸送箱を使用し、専用車両により行います。